帝京大学リハビリテーション科のホームページにアクセスして頂きありがとうございます。2014年(平成26年)7月より帝京大学リハビリテーション科とリハビリテーションセンターの責任者を務めさせていただいている緒方直史よりご挨拶申し上げます。
帝京大学リハビリテーション科の歴史は、昭和47年に東京大学より帝京大学整形外科に着任された岩倉博光先生が、昭和52年にリハビリテーション部教授に就任され独立した診療業務を行うようになったのが始まりです。リハビリテーション科自体はまだまだ歴史の浅い分野ですが、帝京大学では昭和57年にリハビリテーション科が正式に開設されており、東日本の大学病院ではリハビリテーション科が標榜された5番目と、リハビリテーション科の中では比較的歴史が古い大学です。
平成2年(1990年)から、2代目として三上真弘教授が引き継がれ、帝京大学リハビリテーション科の基礎を築かれました。三上教授は第14回義肢装具学会(1998年)、第39回日本リハビリテーション医学会(2002年)、第31回顔面神経研究会(2008年)など多くの会長を務められ、当科の発展に尽力され、帝京大学医学部付属病院の病院長も務められました。
平成20年(2008年)から、3代目として栢森良二教授が務められました。栢森教授は顔面神経麻痺の診断と治療、リハビリテーションの基礎を築かれ、日本一の症例数を誇っておられました。平成21年(2009年)5月から帝京大学医学部附属病院は新築され新病院での診療が始まり、リハビリテーション部はリハビリテーションセンターとなり、診療科であるリハビリテーション科と隣接した場所で診療業務を行うこととなりました。それまでは、診療科として病床を20床ほど持っておりましたが、回復期リハビリテーション病棟の制度が出来てからは診療科としての病床は2床となっています。
そして平成26年(2014年)から、4代目として私が責任者を務めさせていただいております。その間多くのリハビリテーション医が育ち、リハビリテーション医学の発展に貢献してくれています。
現在11名のリハビリテーション医がおり、リハビリテーション診療に関わる関連職種も23名の理学療法士と7名の作業療法士、1名の言語聴覚士で急性期リハビリテーションに対応すべくチームを組んで日々奮闘しているところです。
リハビリテーション医学は高齢化社会に突入している日本にとって、切っても切り離せない領域であり、まだまだこれから伸びていく数少ない診療科です。専門医の数もこれだけ回復期リハビリテーション病院が増えていく中、2200名ほどしかおらず圧倒的に不足しています。リハビリテーション医療での診断・治療がどれだけまだ必要とされているか、まだまだやるべき事の多さ、リハビリテーション医学が可能性を多く秘めた分野である点は大変魅力的だと思いますし、未来あふれる診療科だと思っています。
最後にこのホームページが、これまで帝京大学リハビリテーション医療・医学に関わって下さった方、あるいは今後関わる可能性のある多くの方との橋渡しになれば幸いです。また、帝京大学リハビリテーション科では、若い先生のあふれる力を必要としています。これからのリハビリテーション医療を牽引していこうと思うぐらいの多くのやる気があり、未来のある若手医師、リハビリテーション関連職種が仲間に加わってくれることを期待しています。
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